自宅を手放しても住み続けられる選択肢として注目されている『リースバック』。老後資金の確保や住み替え準備として検討される方も増えていますが、
「リースバックって何年住めるの?」
「契約終了後はどうなるの?」
などと、不安を抱く方も多いのではないでしょうか。
本記事では、リースバックは何年住めるのか、契約期間の目安や契約形態の違い、長く住み続けるポイントや注意点などについて解説します。リースバックを後悔のない選択肢にするために、正しい知識を本記事で身につけましょう。
なお、以下では西多摩地区でおすすめの不動産会社を紹介しているので、あわせて参考にしてください。
リースバックは何年住める?契約期間の目安を解説

リースバックで住める年数は、契約内容によって異なりますが、一般的には2〜10年程度が多く見られます。中にはそれ以上の長期契約を結べるケースもありますが、すべての契約で長期居住が保証されるわけではありません。
また、契約時に定められた期間が終了すれば、更新できない場合は退去が必要になります。特に高齢者や長期の住まいを希望する方は、契約年数の確認が極めて重要です。
そもそもリースバックとは?

リースバックとは、自宅を売却した後もその家に賃貸契約で住み続けられる仕組みです。不動産会社や投資家に物件を売却し、買主と賃貸契約を結ぶことで資金を得ながら住居を維持できます。
老後資金の確保や住宅ローンの返済、事業資金の確保など、資金ニーズに応じて活用されており、近年注目が高まっています。ただし、契約内容によって住める年数や買戻しの条件が異なるため、仕組みの理解と契約の確認が欠かせません。
リースバックで使われる2つの契約形態の違い

リースバックでは、物件を売却後に賃貸として住み続けるための契約を結びますが、その契約形態には2種類あります。それぞれの契約は住める期間や更新条件、退去リスクに大きな違いがあり、理解して選ぶことが重要です。
ここからは、リースバックで使われる2つの契約形態の違いについて解説します。
契約内容を把握せずにリースバックを進めると、想定外の退去トラブルにつながることもあるため注意が必要です。以下で詳しく解説します。
普通借家契約
普通借家契約は、借主の住居を保護する法律が強く働く契約形態で、契約期間満了後も自動更新できることが基本の特長です。貸主側から契約を終了させるには正当な理由が必要とされており、借主の同意がない限り、簡単には退去させられません。
リースバックで長期的に住み続けたい場合には、もっとも安定性の高い契約形態といえます。契約期間は2年が一般的ですが、更新により実質的に10年以上住み続けることも可能です。将来的な居住継続を重視する方には適した選択です。
定期借家契約
定期借家契約は、契約期間が満了すれば自動的に契約が終了する契約形態です。更新や継続の保証はなく、契約時に取り決めた期間が過ぎると借主は退去しなければなりません。リースバックではこの形態が使われることも多く、契約終了時には再契約の交渉が必要です。
貸主が再契約に応じなければ延長はできません。期間は2〜5年程度が一般的で、将来の住み替えを前提に活用されるケースもあります。安定性よりも資金確保を優先する人に向いた契約です。
【状況別】リースバックが契約終了する際の対処法

リースバックは、契約期間が満了すればそのまま住み続けられるとは限りません。とくに『定期借家契約』の場合は、期間終了とともに退去を求められることもあります。状況に応じた対応策を把握しておくことが、安心した住み替えや再契約の第一歩になります。
ここからは、リースバックが契約終了する際の対処法を状況別に紹介します。
それぞれのケースに応じて、現実的な選択肢を検討することが大切です。以下で詳しく解説します。
再契約・延長を希望している場合
リースバック契約の終了が近づいた際、住み慣れた住居に引き続き住みたいと考える場合は、再契約や契約延長の交渉を行うことが基本となります。特に定期借家契約の場合、自動更新はないため、事前に貸主側と協議しておく必要があります。
再契約が可能かどうかは、買主の意向や契約時の条件によって異なるため、契約開始時から延長の可否や交渉条件を確認しておくことが重要です。できるだけ早い段階で意向を伝えることで、交渉の余地が広がる可能性があります。
再契約ができず、住み続けられない場合
再契約に至らず、契約期間終了後に住み続けられない場合は、新たな住まいへの転居を前提とした準備が必要です。退去期限までに新居の確保ができなければ、仮住まいや一時的な施設の利用も視野に入れる必要があります。
また、引越し費用や敷金礼金などの初期費用を含めた資金計画も重要です。こうした状況に備えて、契約期間終了の数ヶ月前から住み替え先の検討を始めておくことが望ましいでしょう。再契約できる前提での生活設計には注意が必要です。
買戻し(再取得)を検討している場合
契約終了のタイミングで、リースバックで売却した物件の買戻しを検討するケースもあります。買戻しには、契約時に『買戻し特約』が盛り込まれている必要があります。この特約があると、あらかじめ定めた条件や金額で再取得することが可能です。
ただし、再購入には十分な資金が必要であり、住宅ローンの再審査が必要となるケースもあるため、事前準備が欠かせません。将来的な買戻しを視野に入れる場合は、契約時からその意向を伝え、条件を明確にしておくことが重要です。
リースバックの契約期間中に退去を求められるケース

リースバックでは、契約期間中であっても一定の条件下で退去を求められる場合があります。基本的には契約書に基づき居住権が守られますが、重大な契約違反が発生すると、契約解除や退去命令の対象となることがあります。トラブルを防ぐためにも、退去の可能性があるケースを把握しておきましょう。
ここからは、リースバックの契約期間中に退去を求められるケースについて解説します。
これらのケースでは、事前に回避策を講じることが重要です。以下で詳しく解説します。
家賃の滞納が続いた場合
リースバック契約において、家賃の支払いが数ヶ月以上にわたって滞った場合、契約解除の対象となり、退去を求められる可能性があります。一般的な賃貸契約と同様に、家賃の不払いは『債務不履行』として法的措置が取られる根拠になります。
貸主からの督促や内容証明郵便を受けた後も支払いが行われない場合、契約解除や明け渡し請求に至ることが多いです。継続して住み続けるためには、支払いが難しい段階で早めに不動産会社へ相談し、分割払いや支援制度の利用を検討することが現実的な対策です。
契約違反行為があった場合
リースバック契約中において、契約に違反する行為があった場合も、退去を求められる正当な理由となります。たとえば、契約で禁止されている用途で物件を使用したり、無断で転貸したり、著しい近隣トラブルを引き起こしたりしたケースが該当します。
これらは『契約上の義務違反』として扱われ、注意喚起や是正指導がなされた後も改善が見られない場合、契約の解除が可能となります。特に定期借家契約では、違反行為が再契約拒否の理由となることもあるため、日常的な行動にも注意が必要です。
契約が特殊条件付きの定期借家契約の場合
定期借家契約の中には、契約期間中であっても特定の条件に該当した際に退去を求められる条項が含まれていることがあります。たとえば『貸主の自己使用が発生した場合』や『再開発による立ち退き』など、契約書にあらかじめ定められている条件に基づき、中途解約や早期退去が発生するケースです。
このような特殊条件付き契約は、借主にとって不利になる可能性もあるため、契約前に条項を細かく確認し、不明点は必ず書面で説明を受けておくことが重要です。
長く住み続けたいなら事前に確認すべき3つのポイント

リースバックを選ぶ方の多くは、可能な限り今の家に長く住み続けたいと考えています。しかし、契約内容によっては一定期間での退去が前提となるケースもあるため、契約前に確認しておくべき項目がいくつかあります。将来のトラブルや後悔を避けるためには、慎重な事前確認が不可欠です。
ここからは、長く住み続けたいなら事前に確認すべき3つのポイントをご紹介します。
以下で詳しく解説します。
自分が結ぶ契約形態を明確にしておく
リースバックで住み続けられる期間は、結ぶ契約の形態によって大きく異なります。普通借家契約であれば基本的に自動更新が前提となり、長期的な居住が見込めます。一方、定期借家契約では契約期間の終了と同時に退去が必要となることが一般的です。
したがって、自分がどちらの契約形態を結ぶのかを事前に確認することが重要です。口頭の説明だけではなく、契約書の記載内容を十分に読み込むことで、誤解や思い違いを防ぐことができます。
延長・再契約の条件を契約書に明記してもらう
長く住みたいと考える場合は、延長や再契約に関する取り決めを、契約時に書面で明文化しておくことが必要です。特に定期借家契約では、原則として契約満了で終了となるため、再契約の可否は貸主の判断に委ねられます。
口約束だけでは後々の交渉材料にはなりにくく、明確な記述がなければ再契約を断られても異議を唱えづらくなります。安心して住み続けるためには、更新条件や再契約の手続きについて、契約書の中でしっかりと確認しておきましょう。
将来的な買戻しや住み替えの可能性も視野に入れておく
契約終了後も現在の家に住みたい、あるいは近隣に移り住みたいと考えるなら、将来的な買戻しや住み替えの選択肢も事前に検討しておくべきです。買戻しを希望する場合には『買戻し特約』が契約に含まれている必要があり、事前の取り決めが不可欠です。
また、再契約ができなかった際に備えて、資金計画や住み替え候補の検討も並行して行っておくと安心です。ライフスタイルの変化や家族構成の変動も視野に入れ、柔軟な選択肢を持っておくことが長期的な安定につながります。
リースバックを成功させるためのポイント

リースバックは、自宅に住みながら資金を確保できる手段として有効ですが、後悔のない取引にするには、いくつかの重要な視点を押さえておく必要があります。契約条件・将来設計・業者選びといった要素が成功のカギを握ります。
ここからは、リースバックを成功させるためのポイントをご紹介します。
以下でそれぞれのポイントについて、詳しく解説します。
契約内容を細部まで確認し、不明点は必ず質問する
リースバックでは、不動産売買と賃貸契約の2つの契約が同時に絡むため、内容が複雑になりがちです。契約書には賃料、契約期間、再契約の有無、買戻し特約の有無など、今後の生活に関わる条件がすべて記載されているため、細部まで確認することが非常に重要です。
少しでも理解できない点があれば、曖昧にせず必ず質問し、口頭ではなく書面で明記してもらいましょう。契約後のトラブルを防ぐためには、事前の情報整理と確認が不可欠です。
今後のライフプランと資金計画をあわせて考える
リースバックは資金調達の手段として有効ですが、売却で得た資金がどの程度持つのか、将来的にどこで暮らすのかといったライフプランも同時に考える必要があります。特に高齢者や定年退職後の世帯にとっては、年金収入や医療費、住み替え時の費用なども見据えた資金計画が求められます。
単に『住み続けたい』だけでなく、『いつまで住めるか』『次の選択肢があるか』を視野に入れておくことで、安定した暮らしが実現しやすくなります。
複数の不動産会社に相談して条件を比較する
リースバックは、会社ごとに査定額・賃料設定・契約条件が異なるため、必ず複数の不動産会社に相談して比較することが重要です。一社だけの条件を鵜呑みにすると、不利な契約を結んでしまう可能性があります。売却価格が高くても家賃が割高だったり、再契約に制限があったりするケースもあるため、条件のバランスを見極める必要があります。
また、各社の対応や説明の丁寧さも信頼性の判断基準となるため、比較検討を怠らないことが成功のカギです。
リースバックの契約で失敗しないための注意点

リースバックは便利な仕組みですが、契約内容や相手先の選定を誤ると『住み続けられない』『損をした』と感じる結果になりかねません。長期的に安心して住み続けるためには、契約前の確認と準備が極めて重要です。
ここからは、リースバックの契約で失敗しないための注意点について解説します。
以下で詳しく解説します。
売却価格の見極めが重要
リースバックで売却する場合も、通常の不動産売却と同様に売却価格の妥当性を見極めることが大切です。リースバックでは買主が収益を得る前提で査定するため、相場より低く見積もられるケースもあります。
市場価格を把握するためには、複数の不動産会社から査定を取り、相場と大きくかけ離れていないかをチェックしましょう。売却価格が安すぎれば、その後の生活資金計画に大きな影響を及ぼすため、価格設定は慎重に検討すべきです。
契約書に明記されるべき内容を確認
リースバック契約には、売買契約と賃貸契約の両方が含まれるため、契約書の内容は非常に重要です。契約期間や賃料、再契約の条件、買戻しの可否など、自分にとって重要な項目が文書で明記されているかを必ず確認しましょう。
口頭説明のみで契約を進めると、後で『そんな話は聞いていない』といったトラブルにつながるリスクがあります。不明点がある場合は契約前に質問し、必要であれば弁護士や専門家に内容確認を依頼することも有効です。
信頼できる不動産会社に依頼する
リースバックを成功させるためには、信頼できる不動産会社に依頼することが前提となります。実績や評判、説明の丁寧さなどを総合的に見て判断する必要があります。特にリースバックに関する取扱件数が多い会社は、制度に対する理解も深く、トラブル対応力も備わっています。
契約条件の提案内容だけでなく、契約後のフォロー体制も含めて確認しましょう。相談時の対応が不誠実であれば、他の会社も比較して検討する姿勢が大切です。
リースバックで後悔しない!信頼できる不動産会社の選び方

リースバックを成功させるためには、信頼できる不動産会社の選定が不可欠です。不動産売却と賃貸契約が絡む複雑な取引だからこそ、リースバックの実績が豊富で、契約内容を丁寧に説明してくれる会社を選ぶことが重要です。
また、売却価格や家賃設定、再契約や買戻しの対応など、条件面での柔軟性も確認しましょう。複数社に相談し、対応の誠実さや提案力を比較することで、後悔のないパートナー選びが実現できます。
西多摩地区でおすすめの不動産会社!3選

不動産の売買や相続、住まい探しには専門的な知識と、信頼できるパートナーが欠かせません。ここでは、西多摩地区で地域に密着した実績を持つ3社をご紹介します。
以下で詳しく解説します。
株式会社山一ホーム

株式会社山一ホームは、羽村市に拠点を構え、青梅市・福生市・あきる野市など西多摩エリアで不動産仲介から分譲まで幅広く展開する企業です。創業38年の実績を背景に、グループ会社である山一建設と連携し、『グレースコート』シリーズをはじめとした開発分譲事業にも注力しています。
項目 | 内容 |
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社名 | 株式会社山一ホーム |
住所 | 東京都福生市加美平2丁目14-1 |
設立 | 昭和61年3月13日 |
資本金 | 88,000,000円 |
電話番号 | 0120-727-444 |
公式サイト | https://www.yama1-home.com/?act=sell_top |
土地買取にも強く、最大20億円まで対応可能な買取制度を導入しており、大規模案件にも柔軟に対応。会員向けには未公開物件情報の提供や、会員限定販売の物件紹介も行っており、他では得られないチャンスが用意されています。
さらに、無料送迎や動画による物件紹介といったサービス面でも利用者に優しい配慮が行き届いています。不動産の売買や相続などでお困りの方には、地元密着型の信頼とノウハウが光る山一ホームがおすすめです。
また、山一ホームについてもっと詳しく知りたい方は、公式サイトをみてください。
株式会社コスモホーム

株式会社コスモホームは、青梅市を中心に、福生・羽村・あきる野・昭島など多摩地域で新築一戸建てや土地の売買を手がける不動産会社です。
項目 | 内容 |
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社名 | 株式会社コスモホーム |
住所 | 東京都青梅市野上町3丁目23-2 |
設立 | 昭和63年1月7日 |
資本金 | 2,000万円 |
電話番号 | 0120-23-4881 |
公式サイト | https://cosmo-home.com/ |
各店舗では地域専任のスタッフが対応し、学区や周辺環境、生活インフラなどの地元情報を加味した提案が可能。初心者にも安心のサポート体制が整っており、物件選びの不安や疑問にも丁寧に応じてくれます。
加えて、日々更新される価格改定情報や、新着物件のお知らせ機能により、タイムリーな情報収集も容易です。実直で地道な対応を重視する方には、コスモホームがおすすめです。
また、以下の記事では株式会社コスモホームの口コミについてまとめているので、参考にしてください。
センチュリー21ウイングホーム

センチュリー21ウイングホームは、羽村市と青梅市を主な対応エリアとし、2010年の創業以来、地域密着の姿勢を貫く不動産会社です。全国規模のセンチュリー21グループに加盟しており、大手ブランドの信頼性と、地元に根差した丁寧な接客対応を両立している点が大きな強みです。
項目 | 内容 |
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社名 | 株式会社ウイングホーム |
住所 | 〒205-0021東京都羽村市川崎1-2-11 |
設立 | 2010年5月12日 |
電話番号 | 042-578-9911 |
公式サイト | https://www.wing-h.co.jp/ |
店舗は羽村駅から徒歩4分という好アクセスの場所にあり、24時間いつでも来店予約が可能という柔軟な対応も特徴的です。
売買だけでなく相続に関する相談にも応じており、経験豊富なスタッフが細やかにサポートしてくれます。安心と信頼を第一に考える方には、ウイングホームがおすすめです。
また、以下の記事ではウイングホームについて書いているので参考にしてください。
まとめ
本記事では、リースバックで何年住めるのかをはじめ、契約形態の違いや契約終了時の対処法、長く住み続けるための事前確認事項、成功のポイント、そして失敗しないための注意点まで幅広く解説しました。
リースバックは資金確保と居住継続を両立できる手段として注目されていますが、契約内容や相手先の選定によって将来の安心度が大きく変わります。普通借家契約と定期借家契約の違いや再契約・買戻しの可否、契約期間中のリスクなどを正しく理解し、自分のライフプランに合った選択をすることが大切です。
信頼できる不動産会社と丁寧に相談を重ねながら、納得のいくリースバック契約を結びましょう。