空き家を売りに出しても、
「なかなか問い合わせが来ない」
「売れる気配がまったくない」
とお悩みの方は少なくありません。特に西多摩エリアのような郊外では、地域特性や物件の状態によって、売却が思うように進まないケースが多々あります。空き家が売れない背景には、いくつかの共通した原因があります。
そこで本記事では、空き家が売れない主な5つの理由や対処法、売却を検討するうえで不動産会社を選ぶポイントや、空き家売却のタイミングについても詳しく解説します。売却に不安を感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。
なお、以下では西多摩地区でおすすめの不動産会社を紹介しているので、あわせて参考にしてください。
空き家が売れない5つの原因
空き家の売却がなかなか進まない背景には、いくつかの典型的な要因があります。物件の立地や状態はもちろん、売却価格の設定や情報の届け方、依頼している不動産会社の対応など、見直すべきポイントは多岐にわたります。
ここでは、空き家が売れないとされる代表的な5つの原因を紹介します。
それぞれ原因について以下で詳しく解説します。
立地や周辺環境に需要がない
空き家の売却において、立地と周辺環境の需要は大きな影響を与えます。特に交通の便が悪い、学校や商業施設が遠い、地域全体の人口が減少しているといった条件が重なるエリアでは、購入希望者が現れにくくなります。
郊外や山間部の物件は価格を下げても買い手が付きにくく、『住む場所』としての魅力が伝わりづらいのが現実です。また、自治体の空き家対策や移住支援が進んでいない地域では、移住検討者の関心も集まりにくいため、売却活動に時間がかかる傾向があります。物件単体の魅力だけでなく、周辺環境も含めて需要があるかを客観的に判断することが必要です。
価格設定が相場とかけ離れている
売却価格がその地域の相場よりも著しく高い場合、購入希望者から敬遠されやすくなります。特に売主が『思い入れがある』『リフォームにお金をかけた』といった感情的な理由で価格を高めに設定すると、市場評価とズレが生じ、結果的に売れ残ってしまうことが少なくありません。
逆に、相場より大きく下げてしまうと、資産価値を損なうことにもつながるため注意が必要です。正しい価格設定には、周辺の売買事例や地価動向を踏まえた査定が欠かせません。信頼できる不動産会社に複数の査定を依頼し、適正な価格帯を見極めることが、スムーズな売却へのカギとなるでしょう。
建物や敷地が老朽化している
築年数が古く、外壁や屋根の劣化、庭の荒れ、設備の不具合などがあると、買い手にとっては『修繕が必要な手間のかかる家』と映ることがあります。特に内見時に第一印象が悪いと、購入意欲が一気に下がってしまうこともあるので注意が必要です。たとえ立地や価格が魅力的でも、建物の状態が悪いと、リフォーム費用を懸念されて敬遠されるケースが多く見られます。
さらに、未登記や境界不明確といった法的な問題も売却の妨げになります。売却前には、簡易的なリフォームや清掃、植栽の整備などを行うことで印象を良くし、必要に応じてインスペクション(建物診断)を実施することで信頼度を高めることが可能です。
情報発信や広告が不十分で買い手に届いていない
空き家の情報が十分に拡散されていない場合、そもそも買い手の目に留まらず、反応が得られないことがあります。特に地方の物件では、大手不動産ポータルサイトに掲載されていなかったり、写真や物件情報が簡素だったりすると、候補としてすら選ばれない可能性があります。
また、地域に根ざした情報誌やSNSなど、ローカルなチャネルを使った広報が行われていないケースも多く見られます。情報を届ける手段を増やし、物件の魅力を丁寧に伝える工夫が必要です。質の高い写真・間取り図、内外装の状態を正直に紹介することで、購入検討者の興味を引きやすくなるでしょう。
売却を依頼している不動産会社が適切でない
売却を任せている不動産会社が空き家の売却に不慣れだったり、対応が遅かったりする場合、売却が進まない原因になることがあります。たとえば、空き家特有の課題(相続・境界・老朽化など)に対する知識や経験が乏しい担当者では、効果的な提案ができず、問い合わせへの対応や交渉もうまく進まないことがあるので注意が必要です。
また、情報掲載の質が低かったり、積極的に販売活動をしていない会社では、そもそも買い手と接点を持つ機会が減ってしまいます。信頼できる会社かどうかを見直し、場合によっては売却依頼先を変更することも検討すべきです。
空き家が売れないときの対処法!3選
空き家の売却活動を始めたものの、『内見が入らない』『問い合わせがない』といった停滞状況が続く場合、何らかの改善策を講じることが必要です。放置していても状況が変わることは少なく、むしろ時間が経つほど物件価値が下がる恐れもあります。
ここでは、空き家が売れないときの対処法を3つご紹介します。
まずは原因を冷静に分析し、それぞれに合った対処を行うことが、早期売却への近道となります。以下で詳しく解説します。
売却価格を見直す
価格設定は、空き家売却において最も重要かつ繊細なポイントのひとつです。周辺相場よりも高く設定されていれば、たとえ立地や状態が良くても、購入希望者は敬遠してしまいます。
売主側としては『手放す以上は高く売りたい』と考えがちですが、市場価格との価格差があると内見すら入らないことも。数ヶ月間動きがない場合は、近隣エリアの成約価格や閲覧数を見ながら、価格を再設定するのが有効です。
また、価格変更の際は中途半端に下げるよりも、明確に印象づける値下げを行う方が効果的なケースもあります。タイミングと幅を慎重に見極めましょう。
建物のリフォームを検討する
空き家が古く見た目に難があると、それだけで購入検討者の選択肢から外れてしまうことがあります。特に外観の老朽化や、内装の傷みが目立つ物件は、「修繕コストがかかりそう…」という印象を持たれ、売れにくくなる傾向があります。
フルリフォームまでは難しくても、外壁塗装や室内クリーニング、庭の草刈りなど、第一印象を良くする簡易的な手入れだけでも効果は十分でしょう。費用対効果を考慮した上で、ポイントを絞ったリフォームを行うと、物件の印象が大きく変わります。特に写真や広告掲載時には、清潔感と手入れの行き届いた印象を与えることが重要です。
不動産会社を見直す
売却を依頼している不動産会社が空き家の販売経験に乏しい、あるいは対応が遅い場合、それが売却停滞の原因になっていることがあります。空き家特有の課題(築古・相続・境界問題など)に精通している会社でなければ、適切な戦略が立てられず、広告の出し方や内見対応においても消極的になりがちです。
また、問い合わせへの返信が遅い、提案がないなどの対応があれば、他社への乗り換えも視野に入れるべきです。不動産会社との相性や姿勢も売却結果を左右する大きな要素。複数社から話を聞き直すことで、より信頼できるパートナーが見つかるかもしれません。
空き家がなかなか売れないと感じたら!相談すべきタイミング
空き家の売却が思うように進まないとき、ただ待ち続けるだけでは状況が好転するとは限りません。『そのうち売れるだろう』と様子を見るうちに時間だけが経過し、最終的には物件の価値がさらに下がってしまう恐れもあります。
そこで重要になるのが、適切なタイミングで専門家に相談する判断力です。以下のような状況に当てはまる場合は、早めの見直しを検討することが大切です。
ここからは、不動産会社に相談すべきタイミングについて解説します。
「まだ早いかも…」と迷うより、客観的なアドバイスを得ることで、次の一手が見えてくることもあります。以下で詳しく解説します。
売り出してから3ヶ月以上経っても反応がないとき
一般的に、不動産を売り出してから最も注目されやすいのは最初の1〜2ヶ月とされています。この期間に反応がまったくない、あるいは内見希望すら入らない状態が3ヶ月以上続くようであれば、何らかの改善が必要です。
原因としては価格の設定ミス、物件の見せ方、広告の弱さ、不動産会社の戦略不足などが考えられます。このまま放置していても状況が好転する可能性は低いため、早い段階で売却計画を見直すことが重要です。不動産会社に状況分析を依頼し、必要であれば会社自体の変更も視野に入れて行動するのがおすすめです。
相場より大幅に価格を下げても売れないとき
すでに価格を大きく下げたにもかかわらず売却につながらない場合、価格以外の要因が障害となっている可能性があります。たとえば建物の老朽化、立地条件の悪さ、買主に伝わっていない物件の魅力、あるいは販売戦略の不備などが挙げられます。価格だけで解決しようとすると、必要以上に価値を落としてしまう恐れもあります。
こうしたときは、不動産会社による販売方法や広告戦略の見直し、リフォームやインスペクションの導入などを含めた包括的な対策が求められます。価格以外の選択肢を考えることが売却成功への近道となるでしょう。
空き家の維持管理に負担を感じ始めたとき
空き家の所有者にとって、定期的な換気・清掃・庭の手入れ・防犯対策といった管理作業は時間的・経済的にも大きな負担となります。また、空き家を放置しておくと倒壊や火災、近隣への迷惑行為などリスクが高まり、『特定空き家』として行政から指導を受けることもあります。
維持費や固定資産税の支払いが重荷に感じられてきた段階で、売却を本格的に検討するのは自然な流れです。このような状態になったときこそ、不動産会社に相談し、早期の売却や他の活用方法を模索する絶好のタイミングといえるでしょう。
空き家の売却前にやっておくべき準備とは?
空き家をスムーズに売却するためには、事前の準備が欠かせません。まず、物件の権利関係を整理し、登記内容や境界の確認をしておきましょう。また、建物が古い場合は簡易的な修繕や清掃を行うことで、第一印象が大きく変わります。
さらに、必要書類(登記簿謄本・固定資産税納税通知書・購入時の契約書など)を準備しておくと、売却活動がスムーズに進みます。不動産会社に相談する前に、相場を調べておくことも価格交渉を有利に進めるポイントです。可能であれば、建物のインスペクションも検討すると安心です。
空き家の売却で失敗しないために!不動産会社の選び方
空き家をスムーズかつ納得のいく形で売却するには、どの不動産会社に相談するかが非常に重要なポイントです。不動産会社ごとに対応力や得意分野は異なり、間違った選択をしてしまうと売却の長期化やトラブルの原因になることもあります。
だからこそ、信頼できる会社を見極めるための判断基準を事前に把握しておくことが、失敗を防ぐ第一歩となります。ここからは、そんな不動産会社の選び方について解説します。
売却活動を安心して任せられるパートナーを選ぶために、以下のポイントをチェックしましょう。以下で詳しく解説します。
空き家の売却実績が豊富か確認する
不動産会社を選ぶ際にまず確認したいことは、空き家売却に関する実績の有無です。中古物件や相続物件、空き家特有の法的・物理的な問題に対する知識や対応力があるかどうかは、売却成功を大きく左右します。過去にどのような空き家を扱ってきたか、どれくらいの期間で売れたかなどの情報があれば、会社の実力を判断する材料になります。
また、公式サイトやチラシなどに売却事例を掲載している会社であれば、透明性も高く安心できます。特に、同じような地域や物件タイプでの実績がある会社を選ぶことで、より的確なアドバイスや販売戦略を期待できるでしょう。
地域密着か広域対応か、ニーズに合った不動産会社を選ぶ
不動産会社には、特定エリアに強い『地域密着型』と、幅広いネットワークを活かして広範囲で対応する『広域対応型』があります。地域密着型はそのエリアのニーズや相場に精通しており、細やかな提案や地域とのつながりを活かした販売活動が強みです。
一方で、広域対応型は、遠方の購入希望者へのアプローチや、複数の拠点からの集客が得意な傾向があります。どちらが良いかは、空き家の所在地や売却の目的によって異なります。たとえば、地域内での早期売却を希望する場合は地域密着型、都市部や県外からの購入層を狙いたい場合は広域対応型が向いています。自分の希望に合うスタンスの会社を選ぶことが大切です。
複数の不動産会社を比較検討する
不動産会社をひとつに絞って即決するのではなく、必ず複数社に相談して比較することが重要です。同じ物件であっても、会社によって査定価格や提案内容、販売戦略は大きく異なります。比較をすることで、相場感をつかむだけでなく、各社の強みや対応力を見極めることができます。
また、担当者との相性や対応スピード、説明の丁寧さも確認しておくと安心です。一括査定サイトを活用すれば、複数の会社から一度に査定を受けることも可能です。失敗しない売却のためには、妥協せず、納得できる不動産会社と出会うことが成功のカギとなります。
西多摩地区でおすすめの不動産会社3選
空き家の売却を成功させるには、地域の特性を深く理解した不動産会社に依頼することが非常に重要です。特に西多摩エリアのように、都心部とは異なる市場動向や買主のニーズがある地域では、エリアに根ざした知識と実績が豊富な会社に相談することで、よりスムーズで納得のいく売却が実現しやすくなります。
ここでは、西多摩地区で特に信頼性と実績のある不動産会社を3社ご紹介します。
いずれも地域密着型の営業スタイルと柔軟な対応力を持ち、空き家の売却においても頼れる存在です。以下でそれぞれの会社について、詳しく解説します。
株式会社山一ホーム

株式会社山一ホームは、羽村市を拠点に西多摩エリア全域で幅広い不動産サービスを提供している老舗企業です。創業から38年以上にわたり、青梅市・福生市・あきる野市などで多数の取引実績を重ねており、地域に根ざした提案とサポートが特長です。
項目 | 内容 |
---|---|
社名 | 株式会社山一ホーム |
住所 | 東京都福生市加美平2丁目14-1 |
設立 | 昭和61年3月13日 |
資本金 | 88,000,000円 |
電話番号 | 0120-727-444 |
公式サイト | https://www.yama1-home.com/?act=sell_top |
自社開発による分譲地『グレースコートシリーズ』や土地買取、注文住宅、リースバックなど幅広い事業を手がけています。空き家や土地の売却相談にも強く、最大20億円までの買取体制を備えるなど、資本力と柔軟な対応力が魅力です。
さらに、プレミアム会員制度による未公開物件の優先案内や無料送迎サービス、年中無休の営業体制など、きめ細やかな顧客サービスも高く評価されています。西多摩エリアで安心・信頼できる不動産会社を探している方におすすめの一社です。
また、山一ホームについてもっと詳しく知りたい方は、公式サイトをみてください。
株式会社コスモホーム

株式会社コスモホームは、羽村市と青梅市に拠点を構え、西多摩地域に特化した不動産会社です。特に空き家や中古住宅の売却に力を入れており、物件の魅力を最大限に引き出すための販売戦略と、必要に応じたリフォーム提案も行っています。
項目 | 内容 |
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社名 | 株式会社コスモホーム |
住所 | 東京都青梅市野上町3丁目23-2 |
設立 | 昭和63年1月7日 |
資本金 | 2,000万円 |
電話番号 | 0120-23-4881 |
公式サイト | https://cosmo-home.com/ |
査定から売却活動、契約・引き渡し後まで一貫したサポートを提供し、初めての方でも安心して相談できる体制が整っています。
また、『不動産お悩み解決コラム』など情報発信にも力を入れており、利用者の目線で分かりやすい説明を心がけている点も好評です。地域密着型ならではの親身な対応と誠実な姿勢が魅力で、西多摩エリアでの空き家売却におすすめの会社のひとつです。
また、以下の記事では株式会社コスモホームの口コミについてまとめているので、参考にしてください。
センチュリー21ウイングホーム

センチュリー21ウイングホームは、青梅市に本店を構える不動産会社で、全国ブランドの信頼性と、地域密着型の対応力をあわせ持つのが大きな特長です。
項目 | 内容 |
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社名 | 株式会社ウイングホーム |
住所 | 〒205-0021東京都羽村市川崎1-2-11 |
設立 | 2010年5月12日 |
電話番号 | 042-578-9911 |
公式サイト | https://www.wing-h.co.jp/ |
センチュリー21のネットワークを活用しながらも、西多摩エリアの市場特性を熟知したスタッフが在籍し、空き家の査定・販売・相談までを丁寧にサポートしています。
販売戦略の提案力や広告の展開力にも定評があり、購入希望者とのマッチングもスムーズ。相続やリフォームなど複雑な案件にも対応できる体制が整っており、相談から契約まで安心して任せられることが魅力です。空き家の売却を含め、幅広い不動産課題に応えてくれる地域密着型の不動産会社として、非常に信頼できる存在です。
また、以下の記事ではウイングホームについて書いているので参考にしてください。
まとめ
本記事では、空き家が売れない主な原因や対処法、不動産会社の選び方について解説しました。
立地や価格設定、建物の状態、情報発信の不足、そして依頼先の不動産会社選びなど、売却が進まない理由には複数の要因が絡んでいます。しかし、それぞれに適切な対策を講じることで、売却のチャンスを広げることは十分可能です。
さらに、相談のタイミングを見極めることや、実績豊富で地域に強い不動産会社に依頼することも成功のカギとなります。西多摩エリアで空き家売却を検討している方は、今回紹介した会社への相談も視野に入れ、後悔のない選択を進めましょう。